平成19年度 入学式 学校長式辞

 
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 春の光をあびて草木萌えいずる今日のよき日、百六十九名の新入生を迎え、府中市教育委員会教育委員長中野悦成様、府中市副市長小原紘一郎様をはじめ多くのご来賓の皆様にご臨席賜り、本校の入学式を挙行できますことは、このうえない喜びでございます。教職員一同、心よりお礼申し上げます。
 さて、新入生の皆さん、 私たちの出会いは、今日が初めてではありませんね。小学校の運動会でも、中学校の体育祭でも、オープンスクールでも、そして日々の授業の中でも、いろんなところで、出会ってきたし、笑いあってきたし、学びあってきました。そういう一中生が、あなたたちの後ろに、そして、そういう先生方が、あなたたちの横に座って、「待っていたよ。」と歓迎しています。
 改めまして「新入生の皆さん、ようこそ一中へ」
皆さんが、社会に巣立っていくまでの九年間の義務教育の中でともに育ちあう、この一中校区を、府中市の最大校区として、府中の南にどっしりと位置する学園という気持ちを込め「府南学園」と名づけました。新入生の皆さんも各小学校で応募してくれてありがとう。
この「府南学園」の中では、あなたたちは、いわば7年生なのです。これから、7年生、8年生、9年生という、義務教育最後の三年間で、学ぶ力や、考える力、行動する力、自分の思いを伝える力、また、周囲の人といい関係を作っていく力など、これまで小学校で身につけてきた様々な力に、さらに磨きをかけ、ステップアップを図り、社会人として独り立ちしていくことのできる基礎的な力をきっちりと身につけていきましょう。
ある小学生の応募用紙に「第一中学校区の小学生は、芦田川をへだてた南の丘の上にある第一中学校へ入学します。みんなが手をつないで、助け合いながら学習や運動などを頑張りたい」ということばがありました。「希望に向かい、かかわりあいの中で助け合い、頑張りあう元気いっぱいの府南っ子」である皆さんの心意気がよく現れていると思います。
 また、府南学園のシンボルマークの「F」と「S」は、「府中」と「学校(スクール)」と「 南(サウス)」を表し、「S」の中には芦田川の水の流れを、「F」と「S」の重なりには校区の絆が表現されています。
この学園名とシンボルマークがあらわしているように、これからも、皆さんの卒業してきた小学校とも、もっと、もっと絆を強め、希望に向かい、かかわりあいの中で助け合い、頑張りあう元気いっぱいの府南っ子として成長していきましょう。
中学校への入学は、このような小学校と中学校との連続したつながりを大切にしながらも、一つの大きな飛躍の時として存在しています。先ほど「希望に向かい」と表現しましたが、自分自身が心に「希望」をもつということは、たとえそれが達成されなくても、「希望」をもち、それに向かって頑張ったということそのものに、意味があるのです。小学校を卒業し、中学校に入学するという大きな変化の時は、自分自身を深く見つめ、新たな「希望」を抱き、頑張っていこうとするエネルギーを得ることができる、大きなチャンスの時でもあります。
 中学生になったらどんな自分になりたいか、将来どんな仕事をし、どんな社会人になりたいか、そのために、どんなことをしたいか、どんなことができるようになりたいか、そういうことを、しっかりと考えていく、成長への節目の時です。私たち一中の教職員は、あなたたちが希望の達成に向け、具体的に計画を立て実行し、反省しては、さらに計画改善し、確実に自分自身を成長させていくという営みを、日々支援していくための「ステップアップ支援計画」を立て、皆さんの入学を待っていました。本校の、このステップアップ支援計画の中で、「志と社会の一員としての基礎力を持った元気いっぱいの府中っ子」へのいっそうの成長を念じてやみません。
保護者の皆様に申し上げます。本日より大切なお子様をお預かり致します。全職員で協力し、皆様のご期待に添えるよう努力してまいる所存です。
 教師も親も子供にとっては大事な教育者です。それぞれがばらばらであっては、子供は育ちません。時には意見の違うこともあるでしょう。学校に対するご不満が生まれてくることもあるかも知れません。そんなときは必ず声をかけてください。きっとお互いに理解しあい、良い方向を見つけていくことができると思います。保護者の皆様と心と力を合わせ、子供たちを健やかに育てていきたいと願っています。
 最後になりましたが、お忙しい中を、本日の入学式にご臨席賜りました御来賓の皆様、本当にありがとうございました。これからも地域で子供たちを見守っていただきますよう、お願い申し上げますとともに、本校教育への一層のご理解とご支援をお願い申し上げ、式辞と致します。

平成十九年四月九日
     
   府中市立第一中学校  校長  是山加奈枝