平成19年度全国学力・学習状況調査(文部科学省)の

結果に関する指導改善策

 

 

T 調査の概要

1.調査の目的

 (1) 全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、各地域における児童生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより、教育及び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。

  (2) 各教育委員会、学校が全国的な状況との関係において自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図る。

 

2.実施日  平成19年4月24日(火)

 

3.対 象  小学校6年生

 

4.調査内容   

学力調査

「知識」

国語

 

算数・数学

・身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能など(主として「知識」に関する問題)を中心とした出題

「活用」

国語

 

算数・数学

・知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力などに関わる内容(主として「活用」に関する問題)を中心とした出題

学習状況調査

児童・生徒

質問紙調査

・学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面、等に関する質問紙調査

 

 

 

 

 

 

U 学力調査(小学校)の結果

1.教科に関する調査結果(平均正答率

 

国語A

国語B

算数A

算数B

北小学校

86.7

61.0

81.6

70.7

府中市

85.0

67.0

85.3

66.4

広島県(公立)

83.3

65.0

84.7

65.0

全国(公立)

81.7

62.0

82.1

63.6

※平均正答率とは、「児童の正答数の平均」÷「設問数」の値を、%で表わしたものです。  

 調査結果をみるにあたっての指標の一つであり、学力のすべてを表すものでは

ありません。

 

2.調査結果にみられる本校の特徴と課題

【国語】

学習指導要領

の領域

区分

特徴と課題

話すこと

聞くこと

A問題

(知識)

◇…話を聞き、メモをとることはできている。

◇…聞き手にとってわかりやすくスピーチするときの声量や調子が大切であることは理解できている。

◆…話の要点を聞き取ることに課題がある。

◆…聞き手の表情や態度など、相手の内容理解の面からスピーチを工夫することに課題がある。

B問題

(活用)

◇…司会者の進行のよいところを書くことは、相当数の児童ができている。(80%)

◆…司会者として発言者の提案を聞き、内容を整理することに課題がある。

書くこと

A問題

(知識)

◇…事実と感想を読み分け、必要な事柄を選んで文章を書き換えることは

全員の児童ができている。

B問題

(活用)

 

◆…情報の中から必要な事柄をとりだし表現様式に即してまとめることに課題がある。

読むこと

A問題

(知識)

◇…説明文の内容を読みとることは相当数の児童ができている。

◆…登場人物の心情について表現や叙述に即して読むことに課題がある。

 

B問題

(活用)

◆…二つの文章を比べて読み、共通する書き方の良さや工夫を評価し、自分の考えとしてまとめることに課題がある。

◆…情報を的確にすばやくとらえることに課題がある。

 

言語事項

A問題

(知識)

◇…当該学年までに配当されている漢字は正しく読むことができている。

◇…接続語、指示語の種類や役割について正しく理解している。

◆…字形や筆順、漢字辞典の使い方(どの牽引を利用するか)に課題がある。

◆…一文を二文の構成に書き換えることに課題がある。

 

B問題

(活用)

◆…適切な敬意表現にすることに課題がある。

 

◇…相当数の児童ができている点 ◆…課題のある点 

 

【算数】

学習指導要領の領域

区分

特徴と課題

数と計算

A問題

(知識)

◇…繰り上がりのある2位数の加法の計算、同分母分数の減法、加法の計算、分数の意味についての理解、真分数を数直線上にあらわすことは、全児童ができている。

◆…整数と小数の除法の計算をすることに課題がある。

◆…分数を小数であらわすことに課題がある。

B問題

(活用)

◇…問題の条件を整理して、筋道を立てて考えることは相当数の児童ができている。

◆…計算の工夫を理解し、その計算方法を説明することに課題がある。

量と測定

A問題

(知識)

◇…平行四辺形や三角形の面積を求めることは全員できている。

◆…円の面積を求める問題に課題がある。

 

B問題

(活用)

◇…面積の基本的な意味を理解する事や説明する事は、相当数の児童ができている。

A問題

(知識)

◇…平行四辺形の定義や性質については、全員理解している。

◆…三角形の一つの角を与えられている二つの角の大きさを使って求めること(内角の和が180°であることを使っていない)に課題がある。

B問題

(活用)

◇…地図から必要な情報を読みとり、道のりを比較することは全員できている。

◆…図形から立式していく場合に長さを求める式と面積を求める式とを混同してしまっているところに課題がある。

数量関係

A問題

(知識)

◇…加法と乗法の混合した整数と小数の計算は相当数の児童ができている。

◆…伴って変わる二つの数量について、関係を表にまとめたり、変化の規則性を読みとったりすることに課題がある。

B問題

(活用)

◇…棒グラフから数量の大小や数量の変化の様子を読み取ることは、相当数の児童ができている。

◆…与えられた条件を基に情報を選択し、筋道を立てて考えることに課題がある。

◆…式の形に着目して計算結果の大小を判断するところに課題がある。

◆…目的に応じてグラフが表す情報を読みとったり、与えられた情報から必要なものを選択したりすることに課題がある。

◇…相当数の児童ができている点 ◆…課題のある点  

 

3.今後の指導改善策

【国語】

学習指導要領の

領域

指導改善策

話すこと

聞くこと

○具体的な言語活動を通した、話すこと聞くことについての知識・技能の定着をはかる指導の工夫

・聞き手の反応を確かめながら、話し方を調整する具体的な活動を工夫する。

・様々な学習活動の中でメモをとる場面を意図的に設定したり、メモをとることを奨励したりする。

書くこと

○目的や意図に応じて簡潔に書いたり立場を変えて書いたりする活動の充実

・様々な条件で書く活動を意図的に仕組む場を設定する。

 

読むこと

物語の登場人物の関係を押さえて、心情を把握するなどの言語活動の充実

・文章を比べて読み、観点に沿って自分の考えを書く言語活動を行う。

・比べて読む力や評価しながら読む力を高める指導を工夫する。

 

言語事項

○文の構成についての理解の定着をはかる指導の充実

・二つの内容を一つの文にまとめたり、書き換えたりする言語活動を行っていくことを通して、文の構成についての理解の定着を図る。

・相手と自分の関係を意識させながら、敬語の使い方に慣れさせる。

 

 

【算数】

学習指導要領の

領域

指導改善策

数と計算

○除法について成り立つ性質を正しく用いることができる活動の充実

・計算の答えの大きさを見積もり、計算した結果が正しいかどうかを判断できるようにする。

○異分母の分数を同じ数直線上に表すことができる活動の充実

・1を10等分した数直線、1を5等分した数直線、1を2等分した数直線などを対応させることによって分数の大きさについての理解を深められるようにする。

量と測定

○場面から情報を読みとり、問題解決のために必要な情報を選択する活動の充実

・過剰な情報を含んだ場面や事柄を提示して、それらの中から問題の解決のために必要な情報を選択して考える活動の充実を図る。

図形

○図形の性質を根拠にして、問題解決する活動の充実

・問題解決のために必要な情報を選択して考える活動の充実を図る。

・図形の性質を理解し、それを基に式の意味を考えるようにする。

数量関係

○筋道を立てて考え、その考えを説明する活動の充実

・これまで学習したことや、すでにわかっていることを基にして、「○○だから○○となる」など、根拠を明らかにしながら説明する活動を取り入れる。

・言語技術を活用して、論理的に説明できる場を意図的に設定する。

○百分率の意味を理解し、それを問題解決に用いることができる活動の充実

・百分率の学習を基にして、日常生活上見かける表記の数量を求めることができるよう百分率の意味を確実に理解させる。

○言葉、式、図などを関連づけて考える活動の充実

・式、図が表していることを言葉を用いて結びつけながら考えたり、発表の中で練りあう活動を取り入れたりする。

○目的に応じて情報を選択し、解釈する活動の充実

・単に数量の大小を読むだけでなく、目的に応じて、最大値や最小値をとらえたり、項目間の関係、集団のもつ全体的な特徴などを読み取ったりする活動を取り入れる。

・過剰な情報を含んだ場面や事柄を提示して、それらの中から問題の解決のために必要な情報を選択する活動を取り入れる。

V 学習状況調査の結果

1.学習状況調査(児童質問紙)の結果にみられる本校の傾向

肯定的な回答の割合が、全国平均値よりも高かった項目

・「自分にはよいところがある」「将来の夢や目標をもっている」という自尊意識の項目や「きまりや約束を守る」規範意識の項目が高い。

・「家族と一緒に夕食を食べる」「家の人とは学校での出来事について話している」など家庭でのコミュニケーションの項目も高い。

・学んだことを生かそうとしたり、学んだことが生活に役立つと考えたりするなどの意識は高い。

肯定的な回答の割合が、全国平均値よりも低かった項目

・家や図書館での読書時間。1日の学習時間やスポーツする時間が少ない。

・清掃活動への参加が少なく、ものづくりや裁縫などの体験は、両極化している。

2.生活習慣・学習環境などに関する改善のポイント

・家庭での読書時間を増やすため、土・日の家庭読書を位置づける。

・地域ボランティア活動への参加を保護者とともに働きかける。